福岡市動物園について

職員による雑誌等への寄稿文

西日本新聞「いきいきいきもの」3月7日 性格さまざまに成長/ヤギ

投稿日 : 2015年3月07日

 みなさんは、生まれてから一人で立てるようになるまで、どれくらい時間がかかりましたか。1年ですか。それとも1年半でしょうか。福岡市動物園で昨年12月に生まれた4匹のヤギの赤ちゃんは、生まれて数時間で立ち上がりました。

 生まれてすぐに立てる動物は、ほかに馬や牛、シカなどがいます。こうした草食動物は、ライオンなどの肉食動物から逃げなければならないからです。

 福岡市動物園の赤ちゃんヤギたちは、生まれて2週間くらいで、お母さんの食べる物と同じ物を口にくわえ、食べるまねを始めました。生後1カ月になると、えさの干し草などを少しずつ食べ、おっぱいも飲んですくすく成長。角は3週目で出始め、だんだん大人のすがたになっています。

 とはいえ、子ヤギはまだおさなく好奇心でいっぱい。4匹で追いかけっこしたり、運動場にあるヤギ専用のアスレチックに登ったり。高いところを好むのは、ヤギの特性ですからね。

 性格もそれぞれです。こわがりの子もいれば、飼育員にあまえる子、食いしんぼうもいます。人間の子も動物の子もいっしょだな、としみじみ思います。

飼育第2係、中島 聖一(なかしま・せいいち)
福岡市動物園公式ブログ

ページの先頭へ戻る