福岡市動物園について

職員による雑誌等への寄稿文

西日本新聞「いきいきいきもの」5月9日 カップルになれるかな

投稿日 : 2015年5月09日

シロテテナガザルのタキ
 まるで白い手ぶくろをしているかのようなシロテテナガザル。その名の通り、手足の先が白いサルです。
 人間に近い「類人猿」といわれる動物で、しっぽがないのが特ちょうです。野生では東南アジアの熱帯雨林にいて、寿命はだいたい二十数年。でも動物園では40年以上生きることもめずらしくありません。大人になる年齢はオスで7、8歳、メスは8、9歳です。
 福岡市動物園には、シロテテナガザルの家族4匹がくらしています。お父さんとお母さんに、むすこの「タキ」、タキのお嫁さん候補の「キナコ」です。
 4月で7歳になったタキは、いっしょにすんでいるオランウータンのメス「ユキ」と仲良し。ユキの毛を引っぱってちょっかいを出したり、ときにはぴったりとくっついて昼寝をしたりしています。ちがう種類のサル同士が仲良くなることはあまりないのですが、タキはやさしいユキを好きなのでしょう。
 タキはキナコとも仲良しなのですが、まだ恋する気持ちはないようです。でも2匹はもうすぐ大人になる年齢。無事に夫婦になってくれるよう、みなさんも見守ってくださいね。
 
(飼育第2係、斎藤裕樹)
福岡市動物園公式ブログ

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