福岡市動物園について

職員による雑誌等への寄稿文

動物園コラム ゴリラ日記

投稿日 : 2008年11月17日

今回は福岡市動物園で飼育している、ニシローランドゴリラのオス2頭「ウイリー」と「ビンドン」の紹介をします。
ウイリー(写真:右)は、1967年に来園。来園時は2歳、それ以来動物園の歴史と共に年齢をかさねてきました。今では、日本のオスの中では一番の長寿になりました。最近では歯が何本か抜け落ち、目も少し悪くなっています。ゴリラの寿命は40年から50年と言われていますが、もっともっと長生きして欲しいと思います。

朝、放飼場へ出すと、まずコップで水を飲みます。それからおもむろにグレープフルーツ・トマトなどの朝食、それからひと休み。食べ物は果物と野菜、他に蒸しイモ、食パン等20種ほど。好物は季節に与えているブドウ、ナシ、カキ。歯が少なくなったのでニンジンも蒸して与えています。
それと、フンとオシッコは必ず放飼場の側溝の中にしています。
ビンドン(写真:左)は、1981年スペイン・バルセロナ生まれ。2000年に来園しました。ビンドンの父はすでに亡くなりましたが、世界でただ1頭の白いゴリラでした。

性格はチョット神経質で、麻袋をいつも手に持っています。この麻袋を便利に使いこなしベッド代わりに下に敷いたり、体に掛けて昼寝をしています。
食べ物は、ウイリーとだいたい同じですが、何故かキャベツは食べてくれません。朝、「ビンドン」と呼ぶと、「ヴォヴォヴォ」と短く返事をしてくれます。
福岡市動物園公式ブログ

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