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アカカザリフウチョウの死亡について

2010年6月22日

 パプアニューギニア館で展示していましたアカカザリフウチョウのオス(愛称オーエン)が,6月14日に死亡しました。死亡の原因については,大学の病理学研究室に検査をお願いしております。
 アカカザリフウチョウはスズメ目フウチョウ科の鳥です。フウチョウ(風鳥)は別名「極楽鳥」と呼ばれ,パプアニューギニアの国鳥で,繁殖期,オスが美しい羽をくゆらせて,独特の求愛ダンスをすることで有名です。オーエンも,たまにダンスをしては,その場に居合わせた幸運なお客様に喜んでいただいていました。(ZOO CHANNELに動画があります。)
 当園にアカカザリフウチョウが最初に来たのは,平成元年に開催された「アジア太平洋博覧会」に出品されていたオス1羽,メス2羽を,パプアニューギニア国政府のご好意により,友好親善のしるしとして本市に寄贈いただいたことによるものです。すぐにメスが死亡したため,平成3年に新たにメス2羽を寄贈いただき,繁殖にも成功し,平成7年8月には当園生れのオス(愛称スタンリー)を公開することができました。
 今回死亡したオーエンは,平成9年3月,当園がパプアニューギニアの飼育専門家2人を招き,飼育技術の交流を深めたお礼として,オウギバト1羽といっしょにパプアニューギニアから贈られた鳥です。
 現在,当園のアカカザリフウチョウは平成13年にアメリカのサンディエゴ動物園から贈られたメス(愛称サンディ)のみになりました。オスに比べると地味ですが,サンディにもぜひ会いにいらしてください。
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