福岡市動物園について

職員による雑誌等への寄稿文

読売新聞夕刊2006年05月20日 「アカカザリフウチョウ」

投稿日 : 2007年4月24日

パプアニューギニアの国鳥で極楽鳥(ヨーロッパに初めて紹介されたときに、そのあまりの美しさから楽園の鳥と噂されたことに由来)ともいわれ、国旗にもこの鳥が描かれています。
主な生息地は、パプアニューギニアとその周辺の島などで、主に密林に生息して果実や昆虫を好んで食べています。動物園ではパパイヤ、マンゴー、バナナなどを食べているグルメNO1の動物です。オスの頭部は鮮やかな緑、黄色で、赤橙色の飾り羽根を身につけ、その名のとおり大変きれいな姿です。特徴のあるきれいな飾り羽があるのはオスだけで、メスはかなり地味です。繁殖期(福岡では冬から夏にかけて)にはオスは飾り羽根を大きく広げてメスに求愛行動をします。また、高く遠くまで響き渡る鳴き声も特徴があります。
福岡市動物園では、平成元年に開催されたアジア太平洋博覧会(よかトピア)を記念してパプアニューギニア政府から、オス1羽、メス2羽が贈呈され、繁殖にも成功しています。現在、国内では福岡市動物園と上野動物園だけで飼育され、福岡市動物園ではオス1羽、メス1羽を飼育しています。

(飼育展示係 斎藤 裕樹)
福岡市動物園公式ブログ

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