福岡市動物園について

職員による雑誌等への寄稿文

動物園コラム コジュケイの恋

投稿日 : 2009年5月05日

放鳥舎の中には、約30種類、100羽近くの鳥達がいます。さて、これだけ沢山の鳥達がいて、ケンカは無いのでしょうか?いえ、勿論これだけの鳥達がいるのですから、ちょっとしたケンカはあります。
繁殖期になりますと、メスを巡って、オス同士のケンカも見られるようになりますが、放鳥舎にいる鳥は基本的に仲良く出来る鳥達を入れていますので、大怪我をする事はほとんどありません。そして様々な鳥が住むここ放鳥舎では、色々な鳥模様を見る事が出来ます。
その中でも、特に興味深いのは、コジュケイというキジの仲間の鳥(写真左)が、カモの仲間であるアカリュウキュウガモ(写真右)の事がものすご~く大好きで(オス同士ですが・・・)、そのアカリュウキュウガモの後をついて歩いていたりする事です。
それだけでなく、アカリュウキュウガモが呼べば、キレイな声を出して答えますし、夜は羽をくっつけて一緒に座って寝たり、そのカモの毛づくろいまでしてあげたり、アカリュウキュウガモが他のカモに襲われたら、自分の方が弱いのにもかかわらず強いカモに立ち向かったりします。
このカモとキジの関係の他にも、ベニイロフラミンゴ(写真右)に想いを寄せる、ウミウ(写真左・ウミウは、好きなフラミンゴに羽や木の枝のお土産をくわえて遊びに行きます)等、放鳥舎では様々な鳥模様を見る事が出来ます。動物園にお立寄りの際は、是非放鳥舎で足を止めて、ゆっくりと鳥達を観察していかれてください。あ、と思うような光景が見られるかもしれませんよ?

飼育展示係 樋口
福岡市動物園公式ブログ

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