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お知らせ

職場体験に来た中学生による動物紹介です

2010年9月29日

 平成22年度の前半期,2校の中学校から10名の職場体験の実習生がきてくれました。口蹄疫のため獣舎に入れず,飼育体験ができませんでした。その時間を広報体験として,まず園内の動物たちを観察したり,動物科学館の本で調べたりして,当ホームページで紹介するための動物紹介記事を書いてもらいました。動物観察の時にはスケッチもしてもらい,日頃見過ごしてしまいそうなところをじっくり観察してもらいました。
 これらの記事を参考に,今度ご来園の折りに動物たちを見ていただくと,新たな発見があると思います。
インドクジャク

クジャクの寿命は約19年で,グループで生活しているそうだ。クジャクの鳴き声は「ミィヤオゥ~↑」「クァオゥ~↑」「ホゥ↑」などに聞こえて,言葉では言い表せないので、ぜひ一度は自分の耳で聞いてみてほしい。かなりビックリすると思う。クジャクのトレードマークともいえる鮮やかな色合いの羽は8月くらいから生えるそうだ。(メスは地味。)しかし今年は気温が高かったため,夏に生えかわるはずが,春に生えかわってしまい,今はもう羽が抜け落ちて「落ち武者」のようなオスが少しいる。とにかくクジャクは面白い事を知った。(ETさん)

クジャクの羽は,わたし達がよく見る美しい背中か腰のあたりにある美しい羽の下に,黒っぽい尾羽があります。普段は背中の羽で隠れていて見えません。そして,時期が来るとその羽は抜け落ちてしまいます。頭の冠羽は,もろくできていて,時期に関係なく,特にけんかなどで折れてしまいます。(YWさん)

インドクジャクは羽を広げるが,あれはオスがメスに「結婚してくださーーい」と求愛している行動です。この羽の名前は上尾筒といいます。クジャクのえさは,種子,昆虫などで,湿気の多いジャングルや森林に住んでいます。インドでは神聖な鳥とされています。(HMさん)

動物相談員からのコメント 

インドクジャクのオスは繁殖期にメスに気にいられるために長い飾り羽を広げることがよく知られています。このディスプレー期間が終わると,美しい目玉もようの飾り羽や尾羽まで抜け落ち,メスより哀れな姿になってしまいます。また,その美しい姿から想像できないネコのような鳴き声に驚かされますが,飾り羽を広げるほかに鳴き声の声量などもメスに気にいられるためには欠かせない要素とも言われており,オスは大変です。
ビントロング

ビントロングが寝ていました。天井の上にぶらさがっている板の上に乗っていました。時々寝返りで顔を向けてくれるときがあります。手足をだしてぶらさげて,とても気持ちがよさそうでした。また,しっぽがピクッと動いたところがかわいかったです。(YNさん)

動物相談員からのコメント

食肉目ジャコウネコ科のビントロングは,尻尾を巧みに使い,木登りが大変うまい動物です。
ホンドテン

ホンドテンがまるまって眠っていました。板と木の枝の間で眠っていて,今にもズレ落ちそうでした。大きいしっぽの中に小さい顔をうずめていました。また,板と体の間から,腕がはみだしていて,時々ブラブラとゆれていました。でも,たまに上げる顔を見ると,とても気持ちよさそうでした。(SSさん)

動物相談員からのコメント

ホンドテンは早朝の開園前にはよく動き回っていますが,昼間は寝ていることが多いようです。テンはイタチに比べると体は大型で,耳が外に出ているのが特徴です。
キンケイ

キンケイは主に中国にいる鳥です。ちなみに金のニワトリと書いて「金鶏」です。オスは鮮やかな赤,青,黒,黄でメスをひきつけています(^O^)v メスはオスとは違い,全体的に灰色で地味ですが,目がくりっとしててとてもかわいいです♪ 観察日記○キンケイのメスが片足で立っていました。飼育員の方のお話によると,骨が軽いから飛んだり,片足とかできるそうですが,骨が折れやすいようです。○ゲージの外に生えてる雑草を食べるという珍事件が(えさだけじゃ足りなかったのかなー?)○メスは羽に首を埋めていることが多かったです。オスはきれいな羽をふるわせていました。(MSさん)

動物相談員からのコメント

キンケイは中国中央部の山地に分布しているキジ科の鳥で,日本でも飼われ,オスの羽は赤,黄,青などの派手な色ですが,メスは地味な色で,ヤマドリやキジのメスによく似ています。

*観察した動物をイメージしながら,夜の動植物園に飾る灯明を作成してもらいました。左端の絵がキンケイと思われます。
ハツカネズミ

ものすごく動きまわっていた。体が小さくてとにかく落ち着かない。体が小さいので,心臓の動きが早いから寿命が短い(約8か月)。尾が長く,尾でバランスを保っている。寝るときは一箇所にいっぱいネズミが集まる。雑食で,夜行性。歯が20本で一生伸び続ける。(TDさん)

ハツカネズミは実験用に改良されてつくりだされたネズミ。そのため寿命は8か月~1年ととても短い。小さいネズミながらジャンプ力はとてもすごい。そして長いしっぽの役割はジャンプする時に力をつけるためにある。あと木を登る時バランスをとる。(OMさん)

動物相談員からのコメント

ネズミのような小型哺乳類は体を維持するエネルギーがたくさん必要で,寝ている時間以外の大部分の時間はエサを探すのに費やされます。ハツカネズミは世界的に広く分布している種で,動物実験用に改良された白い「マウス」がよく知られています。
アヒル

アヒルはだいたい団体で動くことが多い。鳴き方はCMみたいじゃなくて「クワックワッ」と鳴いていた。座るときは足を前にやって座る。足はみずかきだった。びっくりしたら羽を動かして飛ぶ。くちばしをうまく使って野菜などを食べる。鼻はくちばしの根もとにある。オスはおしりの羽がくるんと背中の方にまいている。(YKさん)

動物相談員からのコメント

テレビのCMなどに登場する動物の声や動作は,実際の動物と異なる場合があるので,混同しないように気をつけましょう。
モルモット

体は小さく首や足が短くてころころとふとっています。はやくは走れなくて,体重は1キログラムで長さは20~30センチメートルぐらいです。前足の指は4本,:後足の指は3本です。耳はよく聞こえます。お尻からにおいのする液を出します。モルモットはかくれんぼが好きです。(STさん)

モルモットはネズミよりは大きいが,とてもおくびょうで,高いところがとても苦手。寿命は5~8年と,意外と長生き。おとなしくてかわいい。なでるとうれしがるが,おなかなどをもむと「キュキュ」と鳴いていやがる。そのほか高いところがこわいから,だっこされるとこわがって,おなかをこわすことも...!!(OMさん)

動物相談員からのコメント

こども動物園で飼育・展示しているモルモットは,ストレスの蓄積で体調を崩さないよう,ふれあいの時は10分ごとに交代させています。
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