福岡市動物園について

職員による雑誌等への寄稿文

市政だより4月15日号中央区版 「おふく」の歯

投稿日 : 2011年8月13日

 ゾウは陸に住む最大の動物です。食事は1日あたり120キロほどで、青草、リンゴ、サツマイモなどを食べます。歯は上下左右に1本ずつで計4本。大きな靴底のような形をしていて、かみ合う面がギザギザ模様になっています。
 当園には60歳の「おふく」と39歳の「はな子」という、2頭のメスのアジアゾウがいます。おばあちゃんゾウのおふくの下の歯は、左側しか残っていませんでしたが。今年の1月にその左側の歯も抜け落ちてしまいました。 同時におふくはほとんど食事をとらなくなったので大変心配しました。歯の完全に欠けたゾウを飼育している動物園から情報を収集し、餌はバナナなどの柔らかいものを与えていました。
 1週間後、担当飼育員がおふくの口の奥を見たところ、実は一部が欠けただけで、歯が半分ほど残っていることが分かり、少しほっとしました。その後は徐々に食欲も回復。これからもおふくには元気に長生きしてもらいたいものです。
 工事のため昨年9月から公開を中止していたゾウですが,4月から寝室にいるゾウを公開しています。ゾウの足下までよく見える構造になっていますので,ぜひ会いに来て,ゾウの仕草をよく観察してください。

                          園長 植谷 英則
福岡市動物園公式ブログ

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