福岡市動物園について

職員による雑誌等への寄稿文

市政だより5月15日号中央区版 「ネズミのお話」

投稿日 : 2011年8月13日

春の歓迎遠足の時期を迎え、4月からゾウも見れるようになり、動物科学館では身近な生き物を飼育展示しています。
 日本には、ネズミ科の仲間が17種類いますが、その中でもっとも小さな種類が、体重が10~15㌢のカヤネズミと体重が7~12㌘ぐらいのハツカネズミです。ハツカネズミは、英語でHouse Mouseといい、人の生活とかかわりが深い家ネズミの仲間で、ほかにドブネズミ、クマネズミがいます。
 こども動物園で触ることができる白いネズミは、ハツカネズミを改良したもので、ミッキーマウスと同じ大きな耳、くりくりした目、ノミのような鋭い前歯を持っています。名前のとおり二十日もすると親離れをし、2ヶ月程で大人になり、寿命は平均100日と短命です。
 カヤネズミは、耳や目が小さく、短いしっぽを持っていて、先端は毛が無く草の茎に巻きつけます。また後ろ足の親指と小指は、ほかの指に対してほぼ直角に開くので、茎や枝をしっかりつかむことができ、前足が自由に使えるので、巣造りに便利です。
 現在、ハタネズミやアカネズミも飼育展示するよう検討チューです。

                     動物相談員  鶴原  健
福岡市動物園公式ブログ

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