福岡市動物園について

職員による雑誌等への寄稿文

市政だより7月15日号中央区版 「キョン」

投稿日 : 2011年8月13日

キョンは中国南東部や台湾の森林などに生息する体の長さ80㌢、体の高さ50㌢ほどしかない小型のシカです。森林では広葉樹の葉っぱやドングリなど木の実を食べながら、単独で生活しています。
 国内に移入された後、伊豆大島、房総半島の観光施設などで飼育されていたものが逃亡・野生化し、繁殖していることから、生態系への影響などが問題になりました。そして平成17年には外来生物法で飼育などが原則禁止される「特定外来生物」に指定されました。
 当園では国の許可を得て、逃亡しないよう管理可能な施設で、オスの「テンテン」と伊豆大島の大島公園からやってきたメスの「椿(ツバキ)」と「明日葉(アスハ)」の3頭を飼育しています。キョンは元来臆病な性質ですが、「椿」と「明日葉」は人工保育で育てられたため,とても人慣れしていて、近づくと寄ってきます。 
 また、キョンは小さい体の割に大きな声でほえるため「ホエジカ」とも呼ばれています。あまり知られていませんが、当園の隠れた人気動物です。とても細い足,つぶらな瞳,そのかわいらしい姿をじっくり観察してみてください。


                    動物相談員  中野 淑雄
福岡市動物園公式ブログ

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