福岡市動物園について

職員による雑誌等への寄稿文

市政だより7月1日号中央区版 「ヒョウ」

投稿日 : 2011年8月13日

ヒョウは、アジア、アフリカのサバンナや熱帯雨林、半砂漠など、広域に分布しているネコ科の動物です。
 体長100~190㎝、体重30~70㎏、尾長70~95㎝で、全身が柔らかい体毛で被われています。
 夜行性で、群れをつくらず単独で生活します。狩りも主に夜間に行い、身を隠しながら獲物を待ち伏せるか、獲物の周囲まで忍び寄り、一気に襲いかかります。
 捕らえた獲物は、他の肉食動物に奪われないように、木の上までくわえて持ち上げます。
 当園にも3月23日に南アフリカの野生動物保護繁殖施設から、オスとメス各1頭のヒョウが入園し、6月1日より一般公開を行っています。
 私が見た感想ですが、まずは「とても美しい」ということです。無駄なものを排除し、必要なものを研ぎ澄ましたその容姿は、人間で言う「アスリート」に通じる機能美を感じます。
 まだ十分に人慣れしていないため、近くに寄ると容赦なく威嚇してきます。檻の中にいるので安心ですが、そうと分かっていてもかなりの迫力で、「野生」を感じることができます。(ただし、いたずらにヒョウを刺激することは絶対にしないでくださいね。)
 これから、当園を代表する人気者になってくれるものと期待しています。

                      動物園主査 宮崎 賢司
福岡市動物園公式ブログ

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