福岡市動物園について

職員による雑誌等への寄稿文

市政だより11月1日号中央区版 「新しいチンパンジー舎」

投稿日 : 2011年10月25日

チンパンジ-舎が新しくなりました。
 以前のチンパンジー舎は、おりで囲わない開放的な施設でしたが、ストレスによる威嚇や「ふん投げ」「つば吐き」など来園者に対する問題行動がたびたび見られました。
 このような状況を改善できないか、担当飼育員やチンパンジー研究者と話し合ったところ「施設をまるごと、おりで囲んではどうか」との提案がありました。私は、他の動物園で行っているチンパンジーの展示手法と違うし閉鎖的ではないか?と疑問を持ちました。しかし、おりで囲われた近隣の施設を視察すると、そこにはおりを使って自由に移動し、楽しく遊ぶチンパンジーの姿がありました。人間から見たら閉鎖的に感じられるおりですが、チンパンジーにとっては自由に動き回れる空間となるようです。当園のチンパンジーたちも活動範囲が増え、ストレスも減るのではないかと思いました。もちろん、来園者が、より間近で生き生きと動き回るチンパンジーを楽しめるよう、ガラス張りの通路などさまざまな工夫も取り入れました。
 新しい施設になってチンパンジーの行動はどうなったか見に来ませんか。

                      動物園施設係 森満  尚
福岡市動物園公式ブログ

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