職員による雑誌等への寄稿文
西日本新聞「いきいきいきもの」5月4日 穏やかでやさしい百獣の王
投稿日 : 2013年5月05日
百獣の王として有名なライオンですが、福岡市動物園の雄ライオン「ヌヌ」はちょっと様子が違います。ヌヌは18歳。ライオンの寿命が大体20年くらいですのでもう相当な年齢です。
ヌヌも若い頃は飼育員やお客様をたびたび威嚇するなど、とても勇ましかったのですが、年齢を重ねてからはすっかり穏やかな性格に。パートナーで9歳年下の雌ライオンの「ネネ」のお尻にしかれっぱなしです。
飼育員が運動場に遊び道具やおやつの肉を入れると、ネネが全部取り上げてヌヌには渡しません。時にはヌヌを狩りの動物に見立てているのか、助走をつけ本気でガブッ。「ウォーン」と、ヌヌの叫び声が園内に響き渡ることもしばしばです。それでもヌヌは、ネネの顔をなめて許してあげています。
このような様子を見ていると、何とも複雑な気持ちになりますが、夫婦が仲良く暮らす秘けつかもしれません。おとなしいヌヌと元気なネネ。このユニークな夫婦は当園の目玉の一つにもなっています。
飼育展示係 松本剛
ヌヌも若い頃は飼育員やお客様をたびたび威嚇するなど、とても勇ましかったのですが、年齢を重ねてからはすっかり穏やかな性格に。パートナーで9歳年下の雌ライオンの「ネネ」のお尻にしかれっぱなしです。
飼育員が運動場に遊び道具やおやつの肉を入れると、ネネが全部取り上げてヌヌには渡しません。時にはヌヌを狩りの動物に見立てているのか、助走をつけ本気でガブッ。「ウォーン」と、ヌヌの叫び声が園内に響き渡ることもしばしばです。それでもヌヌは、ネネの顔をなめて許してあげています。
このような様子を見ていると、何とも複雑な気持ちになりますが、夫婦が仲良く暮らす秘けつかもしれません。おとなしいヌヌと元気なネネ。このユニークな夫婦は当園の目玉の一つにもなっています。
飼育展示係 松本剛