福岡市動物園について

職員による雑誌等への寄稿文

西日本新聞「いきいきいきもの」9月14日 ひと鳴きで笑いの大合唱

投稿日 : 2013年10月11日

「ワハハ、ワハハ。ワッハッハ」。何がおかしいのか、動物園の一角に甲高い笑い声がひびきます。声の主は女性グループではなく、2羽のワライカワセミ。鳴き声が笑っているように聞こえるので、その名が付いたといわれています。
 
 1羽が鳴くと、もう1羽も呼応して鳴き始めます。そのユニークな声に、見ている大人も子どもつい笑う。ワライカワセミが1度でも鳴けば、飼育舎の周辺はとてもにぎやかになります。

 
 そんなかわいらしいワライカワセミも、食事の時は別の顔を見せます。動物園でのえさは生きたマウスやドジョウ。大きなくちばしで獲物をくわえると、木にたたきつけて弱らせた後、丸のみします。ほとんどは消化されますが、胃の中でかたまりとなった骨や毛などは口からはき出しています。

 さて、鳴き声にもどります。実は、ワライカワセミの声をいつでも聞けるわけではありません。野生では早朝に鳴くそうですが、動物園ではいつ鳴くか分かりません。こそっと教えると、閉園近くの夕方が多いかな。運試しで聞きに来てください。

飼育展示係  廣瀬 豊
福岡市動物園公式ブログ

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