福岡市動物園について

職員による雑誌等への寄稿文

西日本新聞「いきいきいきもの」1月11日 寒くても元気いっぱい

投稿日 : 2014年1月11日

この動物の前では多くの来園者が不思議そうな顔をします。タヌキかな?いやアライグマ?小グマだろうか?答えは、みんながよく知るネコとは少しちがう種類ですが、ジャコウネコ科という動物の仲間です。

 ビントロングという名前は、東南アジア・マレーの言葉で「クマのようなネコ」を意味するそうです。真っ黒な毛に白のメッシュ、長いしっぽという見た目以外に、体から放つかすかに甘い香りが特徴です。

 福岡市動物園ではメスのトロンが昨年10月、2匹の赤ちゃんを産みました。トロンは人によくなれています。動物によっては、出産後に人が近づけないほど警戒心が強くなるケースもありますが、トロンは世話をする飼育員とコミュニケーションをとりながら子育てにはげんでいます。

 そんなトロンのおかげで子どもたちも元気いっぱい。ビントロングは本来、夜行性で、昼間は寝ていることが多いのですが、子どもたちには昼も夜も関係ないようです。今はまだ寒いため、子どもたちの公開は時間限定。それでも、寒さをふき飛ばすように、小さな体で元気に動き回る姿をぜひ見に来てください。

(飼育展示係 福原晋弥)
福岡市動物園公式ブログ

ページの先頭へ戻る